News:ニュース速報 | 2003年4月25日 11:19 AM 更新 |
違法なファイル交換を行ったと疑われるインターネットサービス利用者の身元提示を求めて全米レコード協会(RIAA)が米通信大手のVerizon Communicationsを訴えている訴訟で、米連邦地裁のJohn Bates判事は4月24日、VerizonはRIAAの要求に従って身元情報を提示しなければならないと改めて命じた。
これを受けてVerizonは同日、米控訴裁にただちにこの命令の発効停止を求めると発表。だが控訴裁が発効停止を言い渡さない限り、Verizonは2週間以内に情報を渡さなければならない。
RIAAは昨年夏、Verizonに召喚状を送り、音楽著作権を侵害したと疑われるVerizon Online会員の身元を提示するよう求めた。だがVerizonは、RIAAが指摘する違法コピーファイルは、同社がホスティングしているネットワーク上ではなく会員の家庭/オフィスのコンピュータ上にあるもので、同社がこの要求にこたえることはできないとして応じなかった。これを受けてRIAAはVerizonを提訴した。
地裁は今年1月の段階で、RIAA側の主張を認める判決を出している(1月22日の記事参照)。だがVerizonは、控訴審の判断が出るまで会員情報提示命令を保留するよう求めていた。そして今回、地裁がVerizonのこの請求を退けたもの。
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