News 2003年4月28日 11:59 PM 更新

News Weekly Access Top10(2003年4月20日−2003年4月26日)
PC系もAV系も業界系も大注目の「XVD」はメジャー規格になれるのか

今週のアクセストップはBHAが発表した新しいビデオ圧縮技術「XVD」に関する記事。記者発表にはPC関連メディア以外にも一般誌、AVメディア、そしてレーベルやプロダクションといった「業界関連」の面々も集まり、この手の発表会としては異例の300人という大規模なものになった

News Weekly Top10 4月20日〜4月26日
1位 DivXを超える高圧縮「XVD」発表
2位 IEとOutlook Expressに「緊急」の脆弱性
3位 IEに挑む“ゲリラブラウザ”たち
4位 自作PCは廃棄できなくなる?――暗雲立ちこめる「PCリサイクルシステム」
5位 未来のブラウザは“ただのブラウザ”になる?
6位 MSがブラウザ戦争で失ったもの、得たもの
7位 MS Wordなしでも生きられるか
8位 Windowsのクラッシュが減る? MSが進めている取り組み
9位 WindowsのライバルはWindows
10位 「シームレスな移行」で普及を狙うOpteronの64ビット戦略

Weekly Top10  さて、このように多大な期待を集めているXVDであるが、果たして世界中に普及して、MPEGを超えるフォーマットとして君臨できるだろうか。それとも、誰にも使われることなくマイナーフォーマットとして細々と生きることになるのだろうか。

 XVDの抱える問題は、一つにこれがパテントで守られた一企業の技術であること。二つに企画標準化団体で策定、認可された業界共通規格でないことだ。

 世界中のユーザーに広く使ってもらうには、簡単に、できれば余計な出費をすることなくXVDフォーマットファイルを視聴できなければならない。いくら技術的に優れていても、入手が困難であれば誰も使おうとしないだろう。

 この点については、アイ・オー・データがプレイヤーソフトをWebから無料で配布すると発言している。また、XVDを収録したメディアにはプレイヤーソフトの収録が許されている。ユーザーはインストールなしでメディアからプレイヤーソフトを起動して、XVDを再生できるわけだ。こうしてみると、再生環境の入手はそれほど困難ではないようだ。

 再生環境ほどではないが、エンコード環境もそれなりに手軽に入手できたほうが、規格の普及という面から考えるとメリットになる。XVDファイルが入手できない限りは、プレイヤーソフトも必要ないわけで、そうなるとエンドユーザーレベルで手軽にXVDファイルを作成できる環境を提供する必要がでてくる。

 その点、ハードウェアエンコードしかないXVDは不利。BHAから夏にソフトウェアエンコードが登場する予定になっているが、価格、配布方法、利用するためのシステム環境など未定のまま。この問題がどのように解決するかが、XVD普及の一つの鍵になるだろう。

 もう一つの問題は、再生された画像の品質をどのようにユーザーに伝えていくかだ。主観で判断した「DVDクオリティ」「HDTVクオリティ」で、ほかの圧縮技術と比較していたが、これでは、ユーザーは判断つけにくい。また、動画によってノイズの発生する度合いが異なり、あるサンプル画像は綺麗に見えるのに、ユーザー環境で作成する動画ではブロックノイズが大量に発生するケースもありそうだ。何事にも企業秘密というものは存在すると思うが、もう少し、XVDに関する技術的な情報が明らかにされないと、今ひとつ安心して導入できない、という思いがユーザーに出てくるのではないだろうか。

 といいながらも、メディア価格が下がったとはいえ時間のかかる記録時間など、今ひとつ使い勝手の悪い記録型DVDより、CD-Rに高速で保存できるなら、使い勝手は格段にアップするのは間違いない。ローカル規格として細々と残るのではなく、ぜひ、メジャーな存在に成り上がってほしいものだ。

[長浜和也, ITmedia]

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