News:ニュース速報 | 2003年7月4日 08:13 PM 更新 |
7月2−4日に開かれた「第13回フラットパネルディスプレイ製造技術展」(東京ビッグサイト)で、主催者のリードエグジビジョンジャパンが中国と台湾、香港のメーカーに出展辞退を要請していたことが分かった。新型肺炎SARSの被害をおそれ、万全を期したためとしている。
同イベントには過去最多の約400社が出展したが、中台香メーカーの直接参加はなし。セミナー中の台湾メーカー担当者の講演を、ビデオ講演に差し替えたケースもあった。
SARSをめぐっては、台湾では世界保健機関(WHO)による渡航延期勧告が6月17日に解除され、香港も終息を宣言している。同社には各国・地域の政府機関や業界関係者などから参加規制の緩和を求める声が相次いだが、「やはり安全対策を最優先」として各メーカーに辞退を要請した。
さらに来場者希望者にはイベント開催前の10日以上前に出国するよう要請し、それが難しい場合は指定医師による問診票の提出などを求めた。
7月9日−11日に東京ビッグサイトで開かれる「組み込みシステム開発技術展」「データウェアハウス&CRM EXPO」「データストレージEXPO」でも中台香の企業に出展辞退を要請している。
5月に開かれた「ビジネスシヨウ2003」では、中国企業に参加辞退を要請したものの、台湾企業は出展を受け入れた。SARSの影響で台湾の「Computex Taipei 2003」が延期になるなどの影響が出ている。
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