News:ニュース速報 2003年7月9日 08:22 PM 更新

サイトへのメアド登録、情報流出に不安 NRI子会社調査


 野村総合研究所子会社のNRIセキュアテクノロジーズは7月9日、個人情報保護について消費者の意識を調べた結果をまとめた。オンラインショッピングの普及などでWebサイトにメールアドレスを登録する機会が増えているが、回答者の9割が情報流出などに不安を抱えていることが分かった。

 調査によると、メールアドレス登録の際、「サイトのセキュリティが甘く、情報がネットに流出する」ことについて「すごく気になる」が48.9%、「気になる」が41.7%と合計で9割を超えた。「内部関係者が名簿業者に売る」「本来の使用目的とは別の目的で使用する」などもそれぞれ合計9割程度が気にしている。クレジットカード番号の登録についても同様に不安が高かった。

 情報入力の際に気を付けていることは「入力しようとしているサイトが本当にその企業のサイトかどうか確認」「有名企業であることを確認」「過去に情報漏えい事件を起こしていないことを確認」など。「サービスの利用に影響を与えない程度に情報を変更して入力」「フリーメールアドレスを別に使う」を「常に気を付けている」とした回答者も1割以上いた。

 万が一情報が流出した場合、企業の対応が不誠実なら8割が「会員をやめる」と回答。また「以後その企業の製品は買わないように心がける」と答えたユーザーも7割以上となり、個人情報の流出と対応の手際の悪さは企業の売り上げやブランドイメージの低下に直結しそうだ。

 調査は6月9−13日の5日間、Webアンケートで1000人から回答を得た。男性が51%、女性が49%で、年齢別では20−40代が多い。



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