News | 2003年9月8日 11:29 PM 更新 |
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1位 | へぇー、1/1「へぇボタン」発売だって | ||
2位 | 両親にインターネットを使わせるとしたら | ||
3位 | MS、IEの修正を検討中 | ||
4位 | 世界一重要なPCメーカーは? | ||
5位 | MSBlast.B作成の少年は「遊び好きの普通の子」 | ||
6位 | MSBlast.Bの少年、「見せしめ」逮捕と「孤独なオタク」報道に反発 | ||
7位 | “金のアンテナ”内蔵がもたらす大きな未来――日立「新ミューチップ」 | ||
8位 | MS、ワイヤレスマウスの新製品を発表――高速・長寿命化など大幅バージョンアップ | ||
9位 | 犬型復活!ホネをくわえる新AIBO | ||
10位 | 「MSBlast.F」作成でルーマニアの大学生逮捕 |
遠く離れた両親にインターネットを使わせる、というシチュエーションは、多くの読者が経験しているのではないだろうか。
地方出身の記者も、小寺氏のように「親にコンピュータが使える環境を用意する」局面に遭遇している。親孝行な小寺氏は、両親に使わせるPCの条件からして深い考察を展開しているが、氏がそこで一番気にしていた「サポート」問題に記者もおおいに頭を悩ませたものだ。
ただ、「機械に疎い両親でも簡単に使ってもらえる」ためにいろいろ思索する小寺氏と違い、親不孝な記者は「いかにして、親のサポートから逃れるか」に思い悩んでいたのである。
それというのも、記者の周りの親孝行者たちが両親の献身的なサポートセンターとなり、日夜の電話攻勢に晒されている姿を目の当たりにして、「かくのごとき重労働はプロのサポートセンターに任せるべしっ」と固く決意したから。
その決意のもと、サポートが充実している某メーカー製PCを購入して、「分からないことがあっても、このサポートセンターに電話すれば万事解決するから、それじゃっ」と言い残して東京に帰ってた記者。面倒なことは全部プロに任せてメデタシメデタシ……、
と、なるはずだったのが、なぜか記者も「両親のサポートセンター」と化してしまったのである。どうやら「メーカーには電話がかからんし、おまえならタダだし、遠慮もいらん」というのが理由らしい。以前「友人のサポート地獄から逃れるために、充実したサービスメニューを用意しているメーカーを選びましょう」と考えていた時期もあったが、どうやら、まったく意味はないようだ。
とにかく、電話越しに他人のPCをサポートするのはとてもじゃないが、簡単にできるものではない。うーん、困った。こういうとき、普通なら「どうすれば分かりやすくアドバイスできるか」に工夫を凝らすところだが、親不孝な記者は「どうすればサポートセンター状態から逃れられるか」を一生懸命考えていた。
試行錯誤した結果、到達したのが「頼りにならないサポートセンター」に徹すること。実際のところ、電話で有効なサポートができるほどスキルがあるわけでない記者は「いやー、なにがなんだか分からないですよ」を連発。「こいつに頼っても埒があかない」ことを認識させた上で、参考になりそうな解説本をいくつか紹介してあげれば万事OK。
「機械に疎いアナログ世代」なんて思って手取り足取り教えようと思うことはない。僕らよりはるかに勤勉な親の世代なら、自助努力であっという間に使いこなせるようになってしまうのだから。
[長浜和也, ITmedia]
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