News:ニュース速報 | 2003年9月29日 03:44 PM 更新 |
セイコーエプソンとルネサステクノロジは9月29日、次世代モバイル機器用の画像系デバイス間高速シリアルインタフェース技術で提携すると発表した。両社共同で仕様策定を進め、ライセンスフリーで広く公開。2004年第3四半期にも対応製品をリリースする計画だ。
新インタフェースは「Mobile Video Interface」。エプソンの表示コントロールLSI「Mobile Graphics Engine」とルネサスのアプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」をホストとし、両社の液晶ドライバを想定した仕様となる。全2重通信をサポートし、データ転送速度は双方向とも1チャンネル当たり最大約200Mbpsに達する。
Mobile Video Interfaceは、携帯電話の高機能化に対応したインタフェースの高速化と、端末内の配線のシンプル化に対する要望の高まりに応えるのがねらい。カメラ付き端末のイメージセンサーの高画素化や液晶ディスプレイの高解像度化が進む一方、折り畳み式端末では回転するヒンジ部向けにインタフェース本数の削減が求められている。
新インタフェースは、表示・画像データの転送に特化することで小型化が可能な上、信号線数を大幅に減らしながら転送速度を高速化できる。またデバイス間に「ホスト−ターゲット」という固定関係を持たせた。ターゲット側のクロックはホストが供給するためターゲット側のPLLが不要になり、低消費電力化に貢献できる。
仕様は他企業にライセンスフリーで公開し、業界標準として広く採用してもらう考え。2004年第1四半期を目標にカメラモジュールなどについて仕様を策定、国内外のメーカーに賛同を呼び掛ける。
[ITmedia]
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