News 2003年9月30日 02:53 PM 更新

COMPUTEX TAIPEIこれが本編
COMPUTEXで見つけた“怪しくも楽しい”パーツたち(1/3)

COMPUTEX取材に出かけたはずが、飲茶のハシゴにハマったのか、音信不通に……。編集部ではすっかりあきらめきっていたところ、飲茶パワーで体力全開となった筆者から、いきなりレポートが届いた。それも、あちこちで記事になってる大ブースなど歯牙にもかけない、怪しいもの、楽しいもののオンパレードである。

天気がいいのでCOMPUTEX TAIPEI行ってきました

 実のところ、COMPUTEX TAIPEIを訪れるのは11年ぶりだ。例年の開催時期(5月)が、今年はSARSの影響で9月開催にずれ込んだため、なんとなく天候もよろしそうなので行ってみることにしたのである。台風さえ来なければこの時期は湿気も少ないし、とてもいい。毎年9月に行われるようになれば来てもいいかな、とちょっと思ったりもした。

 さてCOMPUTEX TAIPEIというのは、台湾という地域からもわかるように、PCパーツメーカーのバイヤーが集まるイベントである。昔はそれこそバイヤーがほとんどだったのだが、最近ではそれなりに知名度も上がり、バイヤー以外の人も来るしメディアに登場することも多くなっている。最終日には一般にも開放されるため、学生などの姿もよく見かける。噂によれば、最終日には展示品を投げ売りするという話もある。その真偽のほども調べてみたいものである。

AMDの力が入る市内

 ちょうど台湾に到着した日にAthlon 64の発表が行われたこともあり、市内のあちらこちらでAMDの看板を見かけた。もちろん、Intelもそれなりに広告しているし、会場の近くではIntelとAMDがともに自社のロゴ入りパラソル付きのテーブルをいくつも出していた。

 しかし、日本でも街中でAMDの広告を見かけることはあまりないことなので、どうしてもAMDのほうが目に入るような気がした。


Athlon 64の椅子にちょっと惹かれたガーデンパラソル

 Athlon 64をはじめとする新製品や新しいグラフィックスカード、マザーボードなどについては他にもレポートがあるだろうから、本記事では主に個人的に気になったパーツや全体の傾向について報告しよう。

変なパーツは次なる跳躍への準備か?

 会場は3個所に分かれているのだが、最初に見たのはやはり小規模なブースが立ち並ぶHall 1からである。大手企業が多いHall 2やHall 3よりは、小さいメーカーが多いこちらの方が変なモノが見つかるので楽しい。

 さて、会場に入って目に付いたのが、PCパーツ類にやたらと“光りモノ”が多いことだった。

 光らせたからといって、PCの性能に影響があるわけではない。むしろ消費電力は増えるだろうし、多少はノイズも発生するかもしれない。なのになぜ光モノ?

 おそらく、PCの性能が限界に来たというほどせっぱ詰まっているわけでもないのだろうが、アイデアに困ったあげく“とりあえず光らせれば目立つだろう”ということで作ったのではないだろうか。とにかく、会場ではやたらと光るパーツが目についた。

 光るPCケースや電源は、秋葉原あたりでは見慣れた光景となりつつあるが、それでも多くのパーツはまだ光らない。しかし、会場で見たように、ほとんどのパーツメーカーでは何らかの“光りモノ”を出展していることを考えると、この先どうなっちゃうんだろうかという思いが少し頭をよぎる。少なくとも、来年あたり、PC用ケースは光らないものの方が少数派になるかもしれない。


PCケースや電源を扱っているブースはとりあえず光る。写真はakasaのブース。光る箱は「clear PC case」という透明ケース。ATXとMicroATXの2種類がある


ファンだけではなく、ファンガードが光るものもある。既存のファンを光らせたいときに使用するものか? EUMAX TTECHLINKのブースにて


30×30ミリのファンまでもが光る。こちらもEUMAX TECHLINK製

 一方、PCそのものをファッションとして扱おうというメーカーもある。

[河野寿, ITmedia]

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