News 2003年10月22日 09:12 PM 更新

“最薄部17.3ミリ”ボディに大型液晶&5M・3倍ズーム――サイバーショット「T1」(1/2)

ソニーが、サイバーショット新製品2機種を発表。薄型ボディの3倍ズーム機「DSC-T1」は、新開発510万画素CCDに大画面液晶やハイエンド機向けの画像エンジンを搭載するなど、名刺サイズのコンパクト機ながら“本物仕様”になっている。さらに小型化した“サイバーショットU”の新モデル「DSC-U40」も登場。

 ソニーマーケティングは10月22日、薄型ボディに2.5インチの大型液晶ディスプレイを搭載した510万画素3倍ズーム機「DSC-T1」と、超小型デジカメ“サイバーショットU”の新モデル「DSC-U40」などサイバーショットシリーズ2機種を発表した。

 新製品で目を引くのは、サイバーショットの新シリーズとなるDSC-T1だ。


薄型ボディの「DSC-T1」


 T1は、91(幅)×60(高さ)×21(奥行き)ミリの“名刺入れサイズ並み”の薄型ボディに、35ミリ判換算で38〜114ミリ相当の光学3倍ズームを搭載した。

 「薄型ボディに光学3倍ズーム」とくれば、独自の「屈曲光学系」でフラットボディを実現したコニカミノルタカメラのDiMAGE Xシリーズが頭に浮かぶ。最新のDiMAGE Xtは、ボディサイズもT1とほぼ同等(85.5×67×20ミリ)だ。

 T1の光学系も、DiMAGE Xシリーズと同様方式のプリズムで光を90度屈曲させるインナーズームシステムを採用。そのほか高密度実装技術や新開発の薄型リチウムイオン充電池、小型サイズのメモリースティックDuoの採用などによって、スリムボディを作り出している。ズーミング時のレンズ移動が本体内で行われるインナーズーム方式は、薄型ボディからレンズが飛び出すこともなく、ズーミングのレスポンスも沈胴式より高速になるメリットもある。


新開発の薄型リチウムイオン充電池やメモリースティックDuoの採用などで薄型ボディを実現

 スペック上では厚さ21ミリとなっているが、この数字はカメラ本体前面に装備された上下にスライドするレンズカバーを含めてのもの。レンズカバーを除く本体部の厚さは17.3ミリとなり、実際に手にした印象もDiMAGE Xtより薄くコンパクトだ。


上下にスライドするレンズカバーを装備。これを除く本体部の厚さは17.3ミリとなる

 他社ではこのような薄型コンパクトデジカメを普及価格帯でラインアップし、CCDも200万〜300万画素クラスを搭載するケースが多い。だがT1は、新開発の1/2.4インチ有効510万画素CCD「Super HAD CCD」を採用。レンズも8群11枚(非球面レンズ3枚、プリズム1枚含む)構成のカール ツァイス「バリオテッサー」レンズというやはり新開発のデバイスを採用した。


カール ツァイス「バリオテッサー」レンズ

 そしてもっとも注目したいのが、背面の液晶ディスプレイだ。

 従来のコンパクトデジカメは、1.5〜1.8インチサイズの液晶ディスプレイを搭載するケースが多かったが、T1は2.5インチ(21.1万画素)の半透過型ハイブリッド液晶ディスプレイを搭載。その大きさは「(1.5インチと比べて)表面積で約3倍となるサイズ」(同社)だ。


1.5インチと比べて表面積で約3倍となる大型サイズの半透過型ハイブリッド液晶ディスプレイを搭載

[西坂真人, ITmedia]

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