News | 2003年10月24日 11:21 PM 更新 |
NVIDIAが説明しているストリートプライスはFX 5950 Ultraが499ドル、FX 5700 Ultraが199ドル。しかし、パーツベンダーは「かなり思い切った価格ではないか」と口をそろえて述べている。日本の店頭価格ではFX 5950 Ultraが7万円程度、FX 5700 Ultraで3万円程度になる可能性が高い。
発表会にはゲームベンダーもスピーカーとして参加。エヌ・シー・ジャパンからは、事業推進部ヘッドマネージャーの北川徹氏が登場し、来週から日本でサービスが始まる「リネージュII」のデモを行いながら「GeForce FXが持っている最新の機能が、リネージュの開発メンバーに多大なインスピレーションを与えてくれた」と語った
カプコンも11月14日発売予定の「カオス レギオン インターナショナル for PC」(カオス レギオンPC)のデモを交えながら開発におけるNVIDIAのサポートについて言及した。
アーケードゲームが主体のカプコンはPCゲームのグラフィック開発ではベンダーの協力が必須。カプコンがパートナーにNVIDIAを選択した理由について、同社PCビジネス開発 室長の久永智之氏は国内だけでなく、カプコンが考えているPCゲームの全世界展開でも、十分なサポートをそれぞれの国で受けられるから」と説明した。
製品発表会では、新製品の紹介に先立ってNVIDIA日本法人代表取締役の和田俊樹氏が、NVIDIAの現状について説明を行った。
和田氏は、NVIDIAのチップは依然としてPC業界で高いシェアを確保しており、業績は好調であることをアピール。とくに、ライバルのATIと比べて弱いとされているDirect X 9.0対応ビデオカードの市場でも、デスクトップPC向けGPUシェアの64%を確保していることを強調している。
これ以外の分野でも、ワークステーション向けグラフィックチップのQuadroシリーズがシェアの7割を、後発であるマザーボード用チップセットの分野でも、AMD製CPU向けマザーボード市場でnForceがシェア30%を確保していると述べた。
「好調な業績」とともに和田氏がスピーチで強調していたのが、これからNVIDIAが力を入れていく組み込みタイプチップ市場についてだ。
携帯電話やハンドヘルド機器など、将来的に膨大な出荷数が見込めるこの市場には、ライバルのATIも積極的に製品を展開している。NVIDIAも先日組み込み向け製品のブランド「GoForce」を立ち上げ、GoForce 2150を投入している。
GeForce 2150は今年の9月に行われたCOMPUTEX TAIPEI 2003で発表された製品で、130万画素CMOSカメラをサポートする複合機能内蔵のグラフィックチップ。NVIDIAはこのような機能を持ったチップを「MegaPixcelメディアプロセッサ」と名づけている。
和田氏は、ARM9(200MHzで動作)など既存の組み込み型プロセッサとスペックを比較した表を示しながら、「GameBoy Advanceの25倍以上」とNVIDIAが豪語するGoForce 2150のアドバンテージをアピールした。
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[長浜和也, ITmedia]
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