News | 2003年12月7日 09:38 PM 更新 |
すでに名古屋と大阪でも開かれており、いずれも大盛況だったこのイベント。トリをつとめるアキバ会場もスクラッチカードと参加者 vs. MSIスタッフとの勝ち抜きじゃんけんで「豪華」最新マザーボードが当たる抽選大会や、2004年におけるMSIコンピュータの製品ロードマップが紹介された「報道向け製品説明会」(といいながら来場者参加OK)などなど、「入り口では入りきれない来場者から“入れてくれ”と文句が出て、会場の奥からは“外に出れない”と苦情が出た」(MSIスタッフ)ほどの大入りとなった。
会場にはMSIの製品も展示されていたが、マザーボードやビデオカードなど、従来のMSI的主力製品は、どちらかというと壁際に「陳列」されていて、あまり目立たなかったのに対して、中央に設けられたテーブルや会場のあちこちに設けられた展示台に並べられていたのは、キューブ型PC「MEGA」各モデルや、MEGA Stickといった、ベアボーン、デジタル家電といった製品がメインであるのが印象的だった。
製品説明会では、MSIが2004年に新しく展開するサブブランド「STAR」の紹介や、マザーボード、ビデオカード、そしてMP3プレイヤー「MEGA Stick」の2004年ロードマップを明らかにしてくれた。
MSIが2004年に狙うのは「ブランドの浸透」。え、もう十分MSIの名前は知れ渡っているじゃありませんか、と思いきや「アキバにきてくれる方々には、たしかに知れ渡っていると思うが、銀座で“MSIを知っていますかか?”と聞いて分かってくれる人はほとんどいない」ということで、もっと幅広い層にMSIのブランドを認識してもらうのが、2004年の最も大きな目標であるそうだ。
「STAR」は、そのために立ち上がる新ブランド。「MEGA」も自作PCユーザー以外にMSIブランドを浸透させる目的をもっていたが、STARではより多くのユーザーにも使ってもらえるように、マウスやUSB HUBを中心にラインアップをそろえていく予定だ。
マザーボードの説明では、「品質で差別化を図る」Premium Editionと「サポートで差別化を図る」ために計画されている「Premiumサービス」が紹介された。また、ロードマップでは2004年から大きく変化するPCのプラットフォーム規格の説明とともに、それにあわせて用意されているPentium 4対応マザーボードや、Opteron/Athlon 64対応マザーボードのラインアップが紹介された。
最近のMSIマザーには、ユーザーから不評だったピンコネクタだったインタフェースをバックパネルに集中して実装し、AGPスロットとメモリスロットの間隔に余裕を持たせたり、IDEコネクタをボードの中央に配置するなど、組み立てやすさを意識したレイアウトの改良が施されている。
次期ラインアップとしては、Prescott FMB1.5世代のPentium 4/3.6GHz時代を見据えた「875P Neo-PFIS2R」「865PE Neo2-PFISR」などが用意されている。MSIの説明では、現在主流なのは865PE。この865ファミリーの価格帯を抑え目にして、「875Pはハイエンド志向、865ファミリーはエントリー志向と差別化をはっきりさせる」予定だ。
なお、ATIのRADEON 9100 IGPを搭載した「RS3M」の出荷はもうしばらくかかる予定。サウスブリッジのバグフィックスに依然として時間がかかっているようだ。FSB 800MHzに対応しRS350の登場も迫っているので、いろいろと悩みも多いらしい。
[長浜和也, ITmedia]
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