News:ニュース速報 2003年12月18日 12:09 PM 更新

ソニー、“走る”ヒューマノイドロボット開発


 ソニーは12月19日、ヒューマノイドロボットの運動能力を飛躍的に高める制御技術「歩行・跳躍・走行運動統合制御」を開発、同技術を同社の2足歩行ロボット「QRIO」に搭載しての実証実験に成功したと発表した。「“走る”ヒューマノイドロボットは世界初」(同社)。


世界初の“走る”ヒューマノイドロボット「QRIO」

 「ZMP(ゼロ・モーメント・ポイント)安定化規範」を用いた制御理論に基づく従来の2足歩行ロボットは、安定した歩行制御を行うために片足または両足が常に路面に接した状態で歩行運動を行っていた。

 今回、同社が開発した新技術は、「走行」「跳躍」など、両足ともに地面から離れた非接地状態でもロボットを安定に制御。従来のZMP安定化規範での歩行に新技術を組み合わせることで、人間のように“走ったり跳び跳ねたり”できる優れた運動能力を持ったヒューマノイドロボットが開発可能になった。


 今回の“走るQRIO”は、新制御技術の搭載にあわせて独自サーボアクチュエーターの出力トルクを高めるなど、走行に適した新機体に改良されている。

 「現在は大変なロボットブーム。特にヒューマノイドの研究は盛んで、今、2足歩行ロボットを走らせることでは、水面下で開発がたいへん活発になっている。少し前までは歩くだけでも困難だったのだが、いまや走るところまできた。1980年代の後半にMIT教授がホッピングロボットというのを開発しているが、これはずっと飛び続けなければいけないものだった。しっかりと制御して走るのは世界初。ここに至るまでには、たいへんな努力があった」(同社上席常務の土井利忠氏)。

 「QRIOは“楽しいものを提供していく”というソニー全体の進み方を示すもの。世界最高レベルのものを提示して、ブランディング向上に貢献していきたい。ロボットに搭載された最新技術は、ソニー製品に応用していく」(同社エンタテインメントロボットカンパニープレジデントの天貝佐登史氏)。

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[ITmedia]

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