News:ニュース速報 | 2003年12月19日 07:48 PM 更新 |
北海道総合通信局と北海道テレコム懇談会はこのほど、災害時における電話の利用方法について検討した結果を公表した。9月の十勝沖地震で固定・携帯とも電話がつながりにくくなった事態を受けたもので、「音声よりメールのほうが伝わる可能性が高い」などと報告している。
十勝沖地震は9月26日の早朝に発生。その直後から全国と道内から釧路エリアに約120倍のトラフィックが殺到するなどし、輻輳により固定・携帯とも一時つながりにくい状態になり、キャリア各社は着信呼の規制を行うなど対応に追われた。
このため対策として、固定・携帯とも被災地内の安否確認には災害用伝言ダイヤル(171)の利用を勧めている。またADSLなど常時接続サービスは輻そうに巻き込まれず、携帯電話でもメールのほうが輻そうの影響を受けにくいため、音声より電子メールのほうが連絡を取れる可能性が高いとしている。ただ写真や動画などデータ量が大きなファイルの添付はやめるよう呼び掛けている。
またIP電話は現状では110/119番通報ができないので注意が必要としている。今後IP電話の普及が進んだ場合、「災害時にIP電話でも輻そうが発生する可能性があり、インターネット網全体に影響を及ぼすことも考えられる」として検討する必要があるとまとめている。
[ITmedia]
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