News:ニュース速報 2001年3月29日 02:15 更新

中古ゲームソフト販売,大阪高裁も認める

 家庭用TVゲームの中古ソフト販売の差し止めをメーカーが販売店に求めた訴訟の控訴審で,大阪高裁は3月29日,メーカーの主張を認めた一審判決を取り消し,メーカーの請求を棄却する判決を言い渡した。3月27日の東京高裁判決に続き,中古ゲームソフト販売を認めた。

 判決では,「中古ゲームソフト販売はメーカーの著作権を侵害しない」と結論。理由として,東京高裁判決と同様,ゲームソフトは「映画の著作物」だと認めた上で,「ソフトの複製は大量に生産されており,映画の配給制度とは異なる」と指摘。メーカー側に頒布権を認めなかった。

 訴えていたのはコナミとカプコン,スクウェア,ナムコ,セガ,ソニー・コンピュータエンタテインメントの主要6社。中古販売チェーン経営のアクトらを相手に販売差し止めを求めていた。一審の大阪地裁はメーカー側の主張を認め,アクト側に販売差し止めなどを命じていた。

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