News:ニュース速報 2001年4月17日 01:05 更新

インテル,IDF Japan基調講演でPDCベースバンドチップを発表,ワイヤレス向けDSPをデモ

 4月17日に開幕した「Intel Developer Forum 2001Spring Japan」(IDF Japan)初日の基調講演では,米Intelワイヤレス・コミュニケーションズ&コンピューティング事業本部長のRonald Smith副社長が講演した。

 携帯電話の独立したハードウェア/ソフトウェアスタックであるパーソナル・インターネット・クライアント・アーキテクチャ(PCA)や,IA-32/StorngARM/XScaleの最適化コードライブラリであるインテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ(IPP)についてデモを交えて解説。「携帯電話の市場導入期間の短縮,大幅な性能アップが期待できる」と語った。

 また,IntelPDC向けのベースバンドチップ「PDCharm 2.0」を発表,およびワイヤレス携帯機器向けで世界最高速となるDSPアーキテクチャであるマイクロ・シグナル・アーキテクチャ(MSA)のデモを行った。

 PDCharm 2.0は,最大40MHzで動作するARM7TDMIコアを内蔵したベースバンドチップで,Javaにも対応している。既に量産を開始しており,デンソーをはじめとする国内携帯電話機器メーカーに供給中だという。

 MSAは,インテルとアナログ・デバイセズが共同開発したDSPとマイクロコントローラ機能を1つにまとめたアーキテクチャ。今年後半に供給される統合型ベースバンドチップセットの一部となる。世界初となる今回のデモでは,MSAのシリコンを340MHzで動作させてみせた。

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