News:ニュース速報 | 2001年9月5日 03:02 PM 更新 |
ソニーマーケティングは9月5日,エンターテインメントロボット「AIBO」の新型2機種を9月22日に発売すると発表した。これまでのAIBOと異なり,新型は“こぐま”のように丸みを帯びたデザインが特徴。2機種はそれぞれ“性格”も異なる。店頭販売も本格的に開始し,価格は9万8000円と10万円を切った。
2機種はアイボリーカラーの「ラッテ」(ERS-311)と,グレーの「マカロン」(ERS-312)。従来のAIBOの特徴だったロボットチックな外観から,女性も親しめる丸々としたデザインを採用した。メモリースティックで供給される別売りソフト「AIBO-ware」を利用することで,ラッテは「素直でおっとり」した性格に,マカロンは「陽気でやんちゃ」な性格になるという。
自律型4足歩行ロボットとして,全身に15個のモーター(合計15自由度)を搭載し,4本の脚を動かして移動できる。また頭部と脚部の肉球,しっぽに装備したスイッチへの刺激や,内蔵マイクとカメラで認識する音声や画像に反応。頭を動かしたり,頭部についた角状のランプを点滅させたり音を発信して“喜び”“悲しみ”などの感情を表現する。
新型は,従来より1.5倍多い約75種類の言葉を音声認識できるようになったほか,オーナーの名前も覚えさせることができる。オーナーの名前を聞くと,喜んだり愛きょうを振りまいたりするという。さらに「ラララ」と歌いかけると,その音階をもとにメロディを作って発音してくれるなど,音声を介したコミュニケーション機能を充実させた。口に内蔵したCMOSセンサーで画像を撮影してくれる機能も搭載した。
従来はソニーが電話とインターネットで受注販売していたが,販売子会社のソニーマーケティングが取り扱うことで店頭販売も本格的に開始する。受注販売も継続する。
9月7日から同9日まで,東京・原宿の「原宿ラフォーレ」で一般向けにデビューイベントを開催。実際に触れて遊ぶこともできる。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | 「ラッテ」(ERS-311),「マカロン」(ERS-312) |
CPU | 64bitRISCプロセッサ |
メインメモリ | 32Mバイト |
プログラム供給媒体 | 専用メモリースティック |
可動部 | 頭:自由度3,脚部:自由度3×4脚(合計自由度15) |
入力部 | 充電専用コネクタ |
入力スイッチ | 音量調節スイッチ |
画像入力 | 10万画素CMOSセンサー |
音声入力 | ステレオマイク |
音声出力 | スピーカー |
内蔵センサー | 赤外線方式距離センサー,加速度センサー,スイッチ(頭部内/尻尾/肉球),振動センサー,傾斜センサー |
消費電力 | 約5ワット(標準モード時) |
動作時間 | 約2.5時間(標準モード時,標準バッテリ満充電時) |
充電時間 | 約1.5時間〜2時間 |
サイズ | 約177(幅)×280(高さ)×240(奥行き)ミリ |
重量 | 約1.5kg(バッテリー,メモリースティック含む) |
価格 | 9万8000円 |
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