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新技術は見える姿で感動したいWeekly Access Top10(2004年2月8日−2004年2月14日)

話題的にはPMA、IDFを控えて「一休み」の感のあった先週のアクセスランキング。トップに輝いたのは「透明なプラスチップの板」を紹介したテクノロジー関連ニュースだった。

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News Weekly Top10 2月8日〜2月14日

1位 1枚数百円の1Gバイトメモリが実用化へ NTT、新プラスチックメモリの試作に成功
2位 ソニー、NECなど日本PCメーカーが標的に、Pentiumめぐる特許訴訟
3位 渦中のDVDコピーソフト企業、次はPCゲームコピーツール
4位 秋葉原・ヤマギワソフト館で火災
5位 日本語版Windows狙う「Nachi.B」浮上
6位 Longhornまでの空白の2年。MSはどう乗り切るか
7位 スパイウェア除去ソフト、今度は「ユーザー脅す」広告に苦情
8位 中国独自DVD標準「EVD」が抱える問題
9位 狙いは和解金か? 日本PCメーカーに対するPentium特許訴訟
10位 Microsoft、Windowsソースコードの流出を認める

Weekly Top10

 NTTが発表した透明なプラスチックの板は、低コストで供給できる容量1Gバイトの記憶媒体「インフォ・マイカ」。積層したプラ板のなかに符号化した凸凹を記録し、再生時にはレーザーを照射して凸凹に反射したパターンからデコードするというもの。

 「量産時コストは100円から200円」という低価格と、「コピーコントロールが容易な記録メディア」というキーワードから、次世代のコンテンツ媒体として、多くの読者の興味を引き付けたようだ。

 ただ、個人的に記者が注目したのは、記事の冒頭で出てきた写真。ただの「透明な板」というシンプルなその姿に、いたく心を奪われた。

 最近、登場する最先端キーワードは「90ナノプロセス」とか「メタルゲート」とか「High-K」とか、とにかくとてつもなく微細な世界の話が多い。微細すぎてとても目で見ることはできず、発表会でメーカーが用意してくれるイラストと電子顕微鏡で捉えた「ぼへー」とした映像で、想像力たくましくイメージしなければならない世界になってしまっている。

 このところ「最先端最先端というけれど、最近なんかピンとこんねー」という声が聞こえてきたりして、それが理科離れの一因かもよ、と想い巡らすとき、「インフォ・マイカ」のように「見た目でドッキリ」させてくれる製品が登場すると、「やっぱり技術も容姿が大事なんだよね」と研究者でも開発者でもない記者は思ってしまうのだ。

 はたして、実際に研究に携わっている皆さんの考えはいかがだろうか。

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