国立遺伝学研究所と富士通は7月7日、世界最高速となる次世代バイオデータベースを共同開発することで合意した。XMLをベースとし、プロトタイプは既に現行システムから100倍以上高速化したという。
遺伝研は世界3大DNAデータバンクの一つ「日本DNAデータバンク」(DDBJ)を運営。3500万件、398億塩基(新聞200年分)のDNAデータが登録されており、年率2倍の勢いで増加している上、1日に1万件を超えるアクセスがあり、増強が課題になっていた。
共同開発では、富士通が開発したXMLベースの高速データベースエンジン「Interstage Shunsaku」を基盤に活用する。従来のRDB(リレーショナルデータベース)にない高速性が特徴で、大規模データ、大量クエリーに対しても瞬時に検索結果を返すことができるという。富士通の黒川博昭社長は「基盤にXMLというオープン標準を使うことで、ユーザーの環境を問わずアクセスしやすくなる」と話している。
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