三菱マテリアルは、仮想LAN構築ソフト「SoftEther」の商用版「SoftEther CA」を8月30日から法人向けに販売する。同ソフトを活用したSCM(Supply Chain Management)システムも同時発売し、初年度に6億円の売り上げを目指す。
SoftEther CAは、SoftEtherに電子証明書システムを導入し、ユーザー管理機能も拡充した。製品ラインアップはクローズド版とオープン版、ASP版の3つ。
クローズド版は、接続可能範囲を制限してセキュリティを高めた製品で、中−大規模法人の仮想LAN構築を想定している。オープン版は自由に接続先を設定でき、個人や小規模オフィスでの利用を想定して価格を低く設定する。ASP版は各種システムに組み込んで販売するのが目的で、価格はクローズド版の半額程度とした。
対応OSは、サーバがLinux、クライアントがWindowsなど。Mac OS Xクライアントを年内に販売する予定など、順次対応OSの拡大を図っていく予定。
まずクローズド版とASP版を販売する。オープン版は体制が整い次第販売するとしている。
同時発売のSCMシステムにはASP版を組み込んだ(関連記事参照)。
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