特定非営利活動法人(NPO)のジャパン・ウェルネスと京都大学、明海大学、野村総合研究所は8月26日、昨年12月から行っていた、アバターを使ってがん患者の心のケアを行う「3Dオンラインメディカルフォローアップ実証実験」の第2回を10月に開始すると発表した。全国から参加可能にし、参加人数も増やす。
同実験は、3Dの仮想空間内で患者同士がアバターを使ってチャットし、ストレスを和らげるというもの。アバターは、表情や身振りなどで感情表現が可能だ。
第1回は、昨年12月から今年5月にかけて実施した。参加者の感想では、「気楽でリラックスできる」「積極的に参加できた」などといった好評価が、アバターの操作やタイピングが面倒といったマイナス評価を上回ったため、第2回の実施を決めた。
第1回は、地域などを限定して小規模に行っていたが、第2回は、PCとネットワーク環境があれば、全国どこからでも参加できる。ジャパン・ウエルネス会員や、関係する医師が参加可能だ。
同実験を通じて、がん患者の心のオンラインケア手法の確立を目指す。
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