日立ソフトウェアエンジニアリングは10月19日、指の静脈パターンを利用して本人認証するシステムを、業界最小サイズに小型化したと発表した。同社の指静脈認証システム「静紋」シリーズとして製品化を目指す。
日立製作所中央研究所が開発した指静脈認証技術(関連記事参照)をベースに、静脈パターンを撮影する光学ユニット部を小型化した。サイズは95(奥行き)×79(幅)×55(高さ)ミリ。認証精度は従来と変わらないという。
PCやネットワークへのログオン時認証などでの利用を想定している。参考として同社は、Windows 2000 Professional/Server、Windows XP、Windows Server 2003を搭載した機器にUSB 1.1接続し、ログオン・ロック解除に認証を要求する仕様を公開している。
新技術は、10月20日から東京ビッグサイトで開かれる「Security Solution 2004」でデモ展示する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 指をかざして認証するATM、来春に登場へ
日立とオムロンの合弁新会社が、指静脈で本人確認する業界初のATMを開発中。FeliCaのリーダー/ライターや、Bluetooth通信機能、赤外線通信機能も搭載可能だ。 - 究極のバイオメトリクス?――日立、“指の静脈”を使った個人認証システム
日立製作所 中央研究所が、「指静脈認証システム」の小型/高速/高精度化技術を新開発。“指の静脈”という外部からほとんど見えない生体内部パターンを個人認証に使った「究極のバイオメトリクス」の仕組みや、新たに開発された技術とは?
