ナムコはこのほど、平面画像を裸眼立体視できる新技術「フラクショナル・ビュー方式立体表示法」を開発したと発表した。専用ソフトで作成した平面画像を、市販のレンズを張った液晶ディスプレイで立体視できる。
ソフトによる光線計算で立体視に対応した。液晶ディスプレイなど一般的なフラットパネルディスプレイに、市販の印刷物用レンチキュラーレンズを張り、ソフトを調整して立体視する。最大15センチ四方の画像を、±2センチ前後飛び出して見せることができる。
画素ピッチとレンズピッチが合わなくても、ソフトを調整すれば立体視できるため、従来のように専用レンズやディスプレイの開発が不要になった。
立体物が反射する光を多方向・多地点から再現できるため、自然な立体感と高解像度を両立できるという。高解像度化が可能な従来技術「多眼方式」は自然な立体感が得られず、「IP方式」は立体感が自然だが、高解像度化が難しかった。
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