オリンパスが5月9日発表した2005年3月期連結決算は、売上高こそ8135億3800万円と前期より28.4%伸びたものの、純利益は118億2700万円の赤字に転落。デジタルカメラの低価格化が経営を直撃した。
営業利益は前期比63.2%減となる231億5300万円、経常利益は同81.7%減の102億400万円となった。
デジカメは、プリンタやストレージと連携できる「i:robe」シリーズや、普及型一眼レフ「E-300」などを相次いで投入したが、競争激化やトレンド製品投入の遅れから、売り上げは前期を下回った。加えて国内外で進んだ急激な価格低下に痛打され、デジカメを含む映像事業は238億7500万円の営業赤字(前期は151億5800の利益)に転落。売上高は2776億8500万円(同6.4%減)だった。
医療機器分野や産業用機器分野などは増収増益だったが、デジカメの不調をカバーしきれなかった。
今期はデジカメ市場での生き残りを賭けるが、映像事業は上半期も営業赤字になる見通し。連結業績見通しは、売上高1兆700億円(前期比31.5%増)、営業利益は500億円(同16%増)、経常利益は420億円(同311.6%増)、純利益は230億円となっている。
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