松下電器産業はこのほど、兵庫県尼崎市に建設したPDP生産拠点の稼働を始めた。PDP国内工場は3拠点目で、当初は11月の稼働開始を計画していたが、最需要期の年末商戦に向けて供給安定に万全を期した。
新拠点は、PDP生産子会社・松下プラズマディスプレイの第3工場で、950億円を投じた。まず月産12万5000台でスタートし、大阪府茨木市内の第1工場と第2工場、上海工場と合計で月産29万5000台(年換算で354万台)体制とした。2006年度には第3工場を月産25万台に引き上げ、年換算で500万台超となる世界最大の生産体制を構築する。
同社予測では、PDPの世界需要は2007年度に1200万台、2008年度に1500万台。来年には2月にトリノ冬季オリンピック、6月にドイツワールドカップサッカーを控え、大画面TV需要に拍車がかかると期待している。
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