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Google、AOLに10億ドル出資――Google TalkとAIMの互換性実現も
AOLをめぐる争奪戦の勝者は、検索エンジンで結びつきの強いGoogleとなった。今回の出資を機に広告戦略におけるアライアンスを強め、Google TalkとAIMの相互乗り入れ、AOLコンテンツのGoogleユーザーへの提供なども実現する。
Time Warnerは、同社が所有するAmerica Online(AOL)に対し、Googleが10億ドル(5%相当)の出資をすると12月20日、発表した。AOLとの提携についてはGoogleのほか、Yahoo!、Microsoftが名乗りを上げていたが、最終的には検索エンジンで結びつきの強いGoogleが、さらにきずなを深めた形となった。両社は全世界における広告のパートナーシップを結ぶ。
両社は3年前から検索エンジンにおける提携を結んでおり、今回の出資を機に広告戦略におけるアライアンスを強め、Google TalkとAIMの(一定条件下での)相互乗り入れ、AOLコンテンツのGoogleユーザーへの提供なども実現する。
Time Warnerの会長兼CEOであるディック・パーソンズ氏は「この戦略提携における重要な要素は我々のコンテンツであり、Googleの利用者がよりアクセスしやすくなることだ」と述べている。
Googleのエリック・シュミットCEOは「当社はAOL Marketplaceの広告主がAOLネットワークで検索関連広告を掲載するための簡単な方法を作り出した」と広告提携の一面について説明している。
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