東京証券取引所は1月24日、最高情報責任者(CIO)としてNTTデータの100%子会社、NTTデータ・フォースの鈴木義伯社長を選任した。東証がCIO職を設けるのは初めて。2月1日付けで就任する。
東証では、ライブドア問題をきっかけとした売買システムの停止に加え、昨年にはシステム不具合による売買停止、巨額誤発注問題を拡大したシステム不具合が発覚するなど、情報システムが原因となった混乱が相次いだ。外部から専門の人材を招き、システムの強化を急ぐ。
鈴木社長は57歳。旧電電公社、NTTデータを通じて金融システム事業を担当し、2001年5月からNTTデータ取締役、2005年6月から現職。
関連記事
- ライブドア「粉飾決算」報道で市場も混乱
「ライブドア本体が粉飾決算をしていた」と報じられた18日、前日に続きライブドア関連株式を含め、全市場で売り注文が殺到。システム負荷が高まった東証は史上初めて、株式の全銘柄を自主的に売買停止とした。 - システム障害引責で東証社長が辞任
- 東証システムの不具合が判明 大量誤発注取り消せず
みずほ証券の巨額誤発注問題で、同証券が誤発注を取り消すことができなかったのは東証のシステムに起きた不具合が原因だったことが判明し、東証が謝罪した。 - 東証システム障害、原因は富士通の項目記載漏れ
東証が取引を一時停止したシステム障害の原因は、富士通の資料に必要事項の記載漏れがあったため、と東証が発表した。 - 「ソフトは二重化できない」――東証の取引停止、原因はプログラムミス
東証史上初となる全銘柄の取引停止を引き起こしたシステム障害の原因は、プログラムミスだったと分かった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.