コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のサーバから個人情報が流出した事件で、ACCSは2月6日、レンタルサーバ会社のファーストサーバと和解が成立し、同事件に絡む全係争関係が終了したと発表した。
ファーストサーバは、不正アクセスに利用されたCGIプログラムの提供元。ACCSが同社に損害賠償請求を申し入れ、昨年12月、同社が賠償を支払うことで和解が成立した。賠償額は明らかにしていない。
サーバから個人情報を入手した元京大研究員は不正アクセス禁止法違反で有罪が確定し、ACCSが求めた1年間のインターネット監視も既に終了。情報流出で被害を受けたとして個人3人が提訴した訴訟も、元研究員が謝罪と賠償支払いを行うことで昨年7月に和解している。
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