バンダイナムコホールディングスは2月23日、傘下のバンプレストを株式公開買い付け(TOB)と株式交換で完全子会社化すると発表した。バンプレストは東証1部に上場しており、完全子会社化後は上場廃止となる。
バンダイナムコはゲームとアミューズメントの両分野でグループを再編する計画。両分野で展開しているバンプレストを完全子会社し、事業基盤を強化する。
バンプレストはバンダイが発行済み株式総数の51.0%を保有しており、TOBで100%取得を目指す。バンプレスト取締役会はTOBに賛同している。TOBで100%を取得できなかった場合、産業活力再生特別措置法を活用し、金銭交付による簡易株式交換で完全子会社化を図る予定。
TOBは2月24日から3月16日までの21日間。1株3450円で529万395株の買い付けを予定し、予定の全株を買い付けた場合の総額は182億5200万円。23日のバンプレスト終値は、前日比145円高の2735円。
バンダイナムコは3月31日付けで、グループ内のゲーム事業とモバイルコンテンツ事業を統合した新会社「バンダイナムコゲームス」と、アミューズメント施設事業を担当する新会社「ナムコ」を新設。トイホビーを担当するバンダイと、ネットワーク事業のバンダイネットワーク、映像音楽コンテンツ事業のバンダイビジュアルの5つの戦略ビジネスユニットにグループを再編し、効率的かつ機動的な事業展開を図っていく計画だ。
バンプレストはゲームやアミューズメント機器・景品の企画開発・販売を手掛けており、完全子会社化することで、ビジネスユニットの事業展開を拡充するねらい。
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