ドコモのiD、ファミリーマート全店舗で導入へ
ドコモが推進するおサイフケータイ向けクレジット決済サービス「iD」が、ファミリーマートに導入される。4月末までに100店舗、2007年春までに全店舗が対応する。
NTTドコモとファミリーマートは2月27日、おサイフケータイを利用したクレジットサービス「iD」(2005年11月8日の記事参照)に対応した決済システムを、ファミリーマート全店舗へ導入すると発表した。
2006年4月末を目処に約100店舗のファミリーマートへ先行導入し、その後、2006年秋から翌年春にかけてファミリーマートが計画しているPOSシステムの更新タイミングに合わせて、全店舗へ導入する。
iDの導入に合わせ、トルカなどおサイフケータイ機能を活用した独自のサービスメニューを提供したり、店頭に設置されているマルチメディア端末「Famiポート」と携帯電話を連携させた新サービスについても検討しているという。
iDは、店頭に置かれた専用リーダー/ライターにおサイフケータイをかざすだけで、サインレスで利用できるクレジット決済サービスのブランド名。ドコモでは、iDが利用できる店舗を1年間で10万店まで増やす計画だ。現在は三井住友カードのユーザーが利用でき、2005年12月1日からサービスを開始している(2005年12月1日の記事参照)。
ドコモ製おサイフケータイ(iモードFeliCa端末)全機種で対応アプリをダウンロード利用できるほか、「F702iD」(機種別記事一覧ページ)にはプリインストールされている。
ファミリーマートは、Suica電子マネーを本格導入しており(2005年1月19日の記事参照)、現在JR東系列の「NEWDAYS」以外では唯一、Suicaのチャージにも対応しているコンビニチェーン(2005年12月16日の記事参照)。iDとSuica電子マネーは将来的に、読み取り機が共通化される方針が決定している。
関連記事
- 特集:おサイフケータイでクレジット
- ドコモの「iD」──各社の役割とメリット
おサイフケータイをクレジットカードにする、ドコモのクレジットブランド「iD」。関係する複数の事業者の関係と、ドコモの狙いを概観する。 - ドコモの「iD」、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、am/pm、ドンキホーテなどが導入
- おサイフケータイ+クレジットカードで何が変わる?
ドコモと三井住友FGが発表した「新クレジット決済サービス」。何が新しいのか、そしておサイフケータイにクレジットカードが載ることで、ユーザーはどう便利になるのだろうか? - ドコモと三井住友が提携。おサイフケータイのクレジットサービス推進
ドコモは三井住友カードなど3社と業務・資本提携する。「おサイフケータイ」を使ったクレジット決済サービス提供が目的。 - 携帯をクレジットカードに──クレジット10社、KDDI、ボーダフォンが推進
JCBを中心としたクレジットカード会社10社と、KDDI、ボーダフォン、JTBは、「おサイフケータイ」などモバイル環境での少額決済を推進する協議会を設立。「QUICPay」をベースに各社システムの共通化を目指す。 - モバイル決済推進協議会参加、「検討していく」とドコモ中村社長
- 「利用できる店舗数でぶっちぎる」――三井住友カードiDスタート
ドコモが推進するクレジットカード決済サービス「三井住友カードiD」がサービス開始。ビックカメラ有楽町店でオープニングセレモニーが行われた。今後は全機種でiDをプリインストールしていく方針だ。 - Suicaがファミリーマートで本格展開、1000店規模に
2004年秋以降、28店舗で先行導入していたが、好評だったことをうけて2005年度内に1000店舗規模に導入するという。 - EdyとSuica、チャージの問題
プリペイドタイプの電子マネーの場合、気になるのが「どこでチャージできるか」。EdyもSuicaも利用できる店舗は増えたが、利用できる店舗で必ずチャージできるとは限らないのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.