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EdyとSuica、チャージの問題 特集:FeliCa携帯、本格始動

プリペイドタイプの電子マネーの場合、気になるのが「どこでチャージできるか」。EdyもSuicaも利用できる店舗は増えたが、利用できる店舗で必ずチャージできるとは限らないのだ。

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 先月、ボーダフォンのおサイフケータイ「703SHf」を購入した(9月20日の記事参照)。2006年1月31日までは、ボーダフォンのおサイフケータイを使ってEdyで買い物をすると、利用額の5%がEdyギフトで戻ってくるキャンペーンを実施していることもあり、最近は積極的にEdyで買い物をするようにしている。

 Edyに対応している店舗は着実に増えつつあるが、自分がよく使うところが対応してくれないと意味がないだろう。個人的に最近うれしいのは、Edy対応のドラッグストアが増えていることだ。以前はほとんどがam/pmかサンクス、たまにPRONTOくらいでしかEdyを使っていなかったのだが、最近はドラッグストアでおサイフケータイを取り出すことが増えている。特にマツモトキヨシの場合は、ポイントカードシステムもおサイフケータイに対応しており、Edyで支払うとそのままポイントも携帯に付くので便利だ※。お金を支払い、カードを渡し、商品を受け取るレジでの一連の流れがかなりスピーディになった。

※ちなみにマツモトキヨシのポイントカードシステムはボーダフォンのおサイフケータイに対応していないので、5%キャッシュバックを取るかポイントを取るか悩ましい……のだがそれは余談。

 コンビニやカフェだけでなく、ドラッグストアでもEdyを使うようになった結果、チャージをする頻度が上がった。記者の場合、クレジットカードや銀行口座からのオンラインチャージチャージは行っておらず、チャージは現金で1回3000〜5000円程度。コンビニやカフェでの決済は1回500円程度だが、ドラッグストアでは1回に数千円使うことも多いので、あっという間に残高がなくなってしまうのだ。

「Edy使えます」でも、チャージができないこともある

 ある日、残高が足りないことに気づき、マツモトキヨシのレジで「チャージしたいのですが」と申し出たところ「すみません、チャージはコンビニに行っていただけますか」と言われ、必ずしも「Edyが使える場所=Edyがチャージできる場所」ではないことに気がついた。コンビニはレジでチャージできるし、PRONTOにもチャージ用の機械が置いてあることが多いので、これまで「チャージできない」という事態に遭遇したことがなかったのだ。

 Edyのリーダー/ライターには何種類もあり、その中にはチャージに対応しているものとしていないものがある。ちょっと調べてみると、「Edyの使えるお店」というページで、チャージできる店舗を確認できるようになっていた。基本的にコンビニやスーパーはOKで、GEO、PRONTO、ビックエコー(第一興商のカラオケ店)など、初期からEdyを導入していたところはチャージも対応している、という印象だ。ただし、ガソリンスタンドの宇佐美やなど、比較的最近Edyを導入したところでも全店でチャージ対応している店舗もあったりして、見分けるのはなかなか難しい。

 コンビニだと、チャージだけだと申し訳ないような気がして、買うつもりのなかったガムや雑誌をつい買ってしまったりするのだが、そういうこともなくて便利なのがEdyの入金用マシン。ゲートシティ大崎やPRONTOなどでよく見かける。


ビットワレットやフェリカネットワークスが入っている、東京・大崎の「ゲートシティ大崎」ビルにあったEdyチャージ機。リーダー/ライターの上にEdyカードまたはおサイフケータイを載せ、紙幣を1枚ずつチャージしていく。おつりは出ないので注意

Suicaチャージ事情

 同じくFeliCaを利用した電子マネー、Suicaはどうだろうか。Suicaのチャージは基本的に駅で行う。改札の外にある券売機、中にある精算機、ホームにあるグリーン券売機などでチャージを行うことになる。

 Suicaにも利用されているFeliCaは非接触ICチップだが、駅にある機械はどれもカードを差し込んで利用する。カードタイプのSuicaはいいが、1月28日スタートのモバイルSuicaではもちろん利用できない。

 モバイルSuicaは「VIEWカードからのオンラインチャージ」が前提になっているため、駅でチャージができる必要はないのだが、「少額チャージをしたい」とか「今はパケット通信したくない」とか、「圏外だ」とか、補助的に現金チャージをしたいこともあるだろう。

 JR東日本の駅構内にあるコンビニ「NEWDAYS」の一部の店舗では、チャージもできるリーダー/ライターの導入が始まっている。また、ファミリーマートのマルチメディア端末、Famiポートを使ってもチャージは可能だ(POSレジにつないだリーダー/ライターに比べると時間がかかるが)。駅以外でチャージができる場所はまだまだ少ないが、チャージ対応店舗では「Suicaチャージできます」と描かれたペンギンのステッカーが貼ってあるのは親切だ。


Suicaのチャージに対応した新型のリーダー/ライター(左)、SuicaがチャージできるNEWDAYSに貼られているステッカー(右)

 記者の周りを見てみると、EdyやSuicaのヘビーユーザーは、クレジットカードなどからオンラインチャージしている人が多い。しかし「おサイフケータイをちょっと使ってみよう」と興味を持ったレベルの人がいきなりオンラインチャージの手続きをするとは思えないし、すべてのクレジットカードがオンラインチャージに対応しているわけではない。また、学生などでクレジットカードは作れない、という人もいるだろう。

 Edy対応の店舗では「Edy使えます」というステッカーが貼ってあることが多いが、「Edyチャージできます」など、チャージが可能なことを示す表示もあると、現金チャージ派には親切かもしれない。

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