速報
「言花」──気持ちを伝える光の花
人の気持ちを光で伝える電子ガジェット「言花」(ことはな)をNECが開発。話し声から感情を検知し、「悲しみ」なら青、「興奮」なら赤といった具合に発光する。
NECとNECデザイン、日本SGIの3社は、人の気持ちを光で伝える電子ガジェット「言花」(KOTOHANA)を共同開発し、3月9日にドイツで開幕するIT見本市「CeBIT」に出展する。持ち主の感情を花が放つ光の色などで表現し、対話を楽しく演出できるという。
花の形を模した端末にLEDとマイクを組み込んだ。ユーザーの話し声をマイクを通じて感情認識エンジンが解析し、発話のリズムから話者の感情を検出。「喜び」なら黄色、「悲しみ」なら青、「平常」なら緑、「興奮」なら赤──というようにLEDが光る。感情の変化は色の変化のグラデーションで表現し、感情の強弱は光の強弱で示してくれる。
ユーザーの感情というアナログ情報をビジュアル化するインタフェースとして、NECデザインがデザインを手掛けた。携帯端末などに同じ機能を組み込めば「相手の感情をさりげなく知るという新しいコミュニケーションを生み出す可能性がある」と期待している。
NECのデザイン部門はこれまで、人間や機器同士が共鳴し合う世界を表すという未来ガジェット「レゾナント・ウェア」をCeBITに出展してきた(関連記事参照)。
感情認識エンジンは、日本SGIが提携しているエイ・ジー・アイの技術を応用した(関連記事参照)。
関連記事
- ゲームのキャラと口げんかできる――“感情”を読み取る音声認識エンジン
「PS6」の実現に一歩前進?声のトーンからユーザーの感情まで判断し、適切なレスポンスを返せるという音声認識技術が登場した。ゲームキャラと感情のこもった会話ができ、「ナイトライダー」の「キット」のようにドライバーと会話をしながら適切な判断ができるエージェントの開発にも応用可能だ。 - 生活にとけ込む「レゾナントウェア」〜NECの未来ガジェット
単に“未来風”のデザインなのではなく、IT機器として意識せずに使える道具を目指したデザインコンセプトモックを、NECブースで見ることができる。担当の根本実チーフデザイナーの話すその狙いは? - ブレスレット型映像記憶端末──NEC、未来デバイスをCeBITに出展
NECは、同社グループのデザイナーが考案した“未来のデバイス”を「CeBIT 2003」に出展。発売の予定はないとしているが、ブレスレット型の映像記憶端末や手書き入力機能付きのペン型携帯電話など、ユニークなガジェットが目をひく
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.