国内PC最大手のNECは4月11日、次世代DVD搭載PCの発売は今秋以降になるとの見通しを明らかにした。
PCへの次世代DVD搭載では、富士通がBlu-ray Discドライブ搭載デスクトップPCを6月下旬に発売すると発表したほか、東芝と富士通がHD DVD-ROM搭載ノートPCを5月以降に発売する予定だ。
一方、NECがこの日発表した夏商戦モデルが採用したのは現行DVDのみ。NECパーソナルプロダクツの高須英世社長は、PCに次世代DVDを搭載するメリットとして「大容量な映像の読み書きができること」を挙げ、その上で現状では(1)記録型ドライブの登場が遅れている、(2)記録の主要アプリケーションとなる地上デジタル放送の著作権問題が完全には解決していない──と指摘。
このため夏モデルでは見送り、「技術的なものが明確になったところで、ユーザーに迷惑をかけない形で出して行きたい」との姿勢を明らかにした。
NECは、HD DVDを東芝と共同で開発・推進してきた。
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