ソフト業界団体のSoftware & Information Industry Association(SIIA)は5月16日、ネットオークションサイトのeBayで海賊版ソフトを販売していた人物を相手取り、3件の訴訟を起こしたと発表した。
訴訟はカリフォルニア州中部地区連邦地裁に起こされ、2005年10月から12月にかけてSymantecとMcAfeeの海賊版ソフトをeBayで販売していた個人、少なくとも3人が被告となっている。複数の仮名を使い分けていた人物もいるため、海賊行為を行っていた人物の正確な人数は不明だという。
SIIAが新設したAuction Litigation Programでは、ネットオークションサイトを監視して海賊版ソフトを出品している個人や組織を見つけ、会員企業を代表してこれを摘発することを目的としている。今回の提訴は同プログラムに基づく第一弾。eBayのVerified Rights Owner(VeRO)プログラムを使ってオークションを止めさせるというこれまでの戦略では、問題の適切な是正はできないと判断した。
SIIAでは次の訴訟ターゲットを特定し、会員による承認を経ているところで、今後は月ごとのペースで提訴していく構えだとしている。
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