Mac用仮想化ソフト「Parallels Desktop」がリリース候補に
リリース候補では「Parallels Workstation」というこれまでの名称が「Parallels Desktop for Mac」と改められ、ユーザーインタフェースのルック&フィールがMacらしいものとなった。
Intelの仮想化技術であるVT-xに対応したMac用仮想化ソフトウェア、Parallels Desktop for Macがリリース候補となり、ダウンロード公開を開始した。Parallelsが5月18日、発表した。
Parallelsは、βテスターからのフィードバックにより、Macらしさを追求するためWindows中心的な「Parallels Workstation」という名前を改め、「Parallels Desktop for Mac」を正式名称とすることに決めたと説明している。同社によれば、現在のβテスターは10万人以上。
最新のBuild 1832 Release Candidateでは、ユーザーインタフェースのルック&フィールを大幅に改良し、Macらしいものとなった。「Power Off」ボタンと「Pause」ボタンが切り離され、それぞれシステム終了、サスペンドの機能が割り当てられた。
全体的にパフォーマンスと安定性を向上させており、USBサポートの範囲が広がり改善された(一部のUSBデバイスはまだ動作不安定と報告)。ホストOSのフォルダを共有するShared Folderは機能を改善し、ネットワーク、サウンド、フルスクリーンの処理が向上している。キーボードマッピングの問題も修復されたとしている(ただし、日本語においては一部、入力できない文字が残っている)。また、今回からアンインストーラが付属した。
Parallels Desktop for MacはWindows XPをはじめとするゲストOSをMac OS Xの中で仮想マシンとして動かすためのソフトウェア。Intel Core DuoおよびCore Soloに組み込まれているIntelの仮想化技術に対応しており、実マシンに近い性能を実現している。最新版ではネットワーク、サウンドに加え、一部USBデバイスも認識する。
価格は49.99ドルだが、予約販売で39.99ドルとなっている。
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