任天堂「Wii」今期600万台販売へ
任天堂の2006年3月期連結決算は、経常利益が前期比10.6%増の1608億円に。今期発売予定の「Wii」は600万台の販売を予想している。
任天堂が5月25日発表した2006年3月期連結決算は、経常利益が前期比10.6%増の1608億円になった。今期は年内に次世代据え置き型ゲーム機「Wii」の販売を計画し、今期中に本体600万台の販売を予想している。
売上高は前期比1.2%減の5093億円。ニンテンドーDSは好調だったが、北米でゲームキューブのハード・ソフト販売が伸び悩みなどし、減収になった。次世代機向けの研究開発費が負担となり、営業利益は同19.0%減の904億円と減益だったが、円安による外貨建て資産の評価替えなどで455億円の為替差益が発生。純利益は同12.5%増の984億円と増益を確保した。
ニンテンドーDSの累計販売台数は全世界で1600万万台超に達し、「ニンテンドッグス」が世界665万本、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズと「やわらかあたま塾」が国内合計510万本、「マリオカートDS」が422万本、「おいでよ どうぶつの森」が356万本など、対応ソフトも好調だった。
一方、次世代機との端境期に入ったゲームキューブはハード・ソフトとも売り上げは減少。ハードは国内20万台(前期は34万台)・米大陸172万台(同261万台)・その他44万台(同98万台)の合計235万台(同392万台)、ソフトは世界合計3279万本(同4842万本)だった。
地域別では日本で売上高4118億円に対し営業益816億円。ただ、南北アメリカでは売上高2124億円に対し営業益4億円、欧州では売上高1298億円に対し営業益11億円にとどまった。
今期は今年第4四半期に次世代機「Wii」を全世界で発売する計画だ。今期中の累計販売台数の予想はハード600万台・ソフト1700万本。本体価格は2万5000円以下になる見通しという(関連記事参照)。ニンテンドーDSはハード1600万台・ソフト7000万本の見通し。
今期の連結業績予想は売上高6000億円、営業利益1100億円、経常利益1100億円、純利益650億円。
ソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション 3」(11月11日発売予定)も今期中に600万台の生産・出荷が目標。Microsoftは「Xbox 360」について「競合機の登場までに1000万台先行する」としている。
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