Yahoo!とeBay、戦略提携を発表
Googleに対抗するため提携を模索していたeBayが、Yahoo!と手を組んだ。検索、広告、オンライン決済、ツールバーを中心に、SkypeとPayPalも活用してサービス強化を目指す。
米Yahoo!とeBayが5月25日、複数年の戦略提携を発表した。eBay傘下のSkypeとPayPalも活用して米国でユーザーや広告業界向けのサービス強化を目指す。eBayはGoogleに対抗するため、Yahoo!またはMicrosoftとの提携を模索していると報じられていた。
提携は検索、グラフィック広告、オンライン決済、共同ブランドツールバーの4分野が中心となるほか、広告リンクをクリックして電話がかけられる「Click-to-Call」機能の導入も模索する。
検索分野の提携では、米国のeBay.comのサイトを通じた全グラフィック広告をYahoo!が独占提供するとともに、eBay.comの検索結果ページの一部でスポンサー付き検索を提供する。
さらに、eBay.comで売買されている商品についての最新情報をYahoo!で検索できるよう、eBay.comのYahoo!検索に関する質と包括性を高める手法で両社が協力する。
オンライン決済ではYahoo!がPayPalを独占的に採用。ユーザーがPayPalアカウントを使って銀行口座やクレジットカードからYahoo!のサービス料金を支払えるようにする。Yahoo!のサイトと決済システムにPayPalを組み込み、ユーザーや販売業者、パブリッシャー向けに売り込みに当たる。
共同ブランドバージョンのeBayツールバーにはYahoo!の検索機能とYahoo!サイトへのリンクを統合する。eBayツールバーはこれまでに400万人以上にダウンロードされている。
Click-to-Callは、ユーザーから広告主に直接電話がかけられるリンクを広告に組み込む技術。米国内の両社サイトで開発/導入を模索し、Yahoo! Messenger with VoiceとSkypeのユーザーが利用できるようにする。
これらプロジェクトは今年から着手し、向こう数カ月以内にテストを開始。2007年に完全実施に踏み切る計画。
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