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「ココログ」障害に募る不満 訴訟準備のユーザーも(2/2 ページ)
ニフティのブログサービス「ココログ」で昨年から障害が相次ぎ、ユーザーが不満を募らせている。「有料サービスなのに改善が進まないまま課金が続くのはおかしい」――あるユーザーは業を煮やし、賠償請求訴訟の準備を進めている。
「負荷の予測が甘すぎた」
同社広報室はレスポンス低下の理由を「ココログのユーザー増加ペースや投稿量が予想以上で、負荷の予測が甘過ぎたため」と説明する。
ココログのユーザー数は、4月末時点で約22万人。月間2万人近いペースで増え続けているという。ユーザーの内訳は、ベーシック、プラス、プロが約14万人、フリーが約8万人。「これほど大規模なTypePadユーザーは世界にも類がない」(同社広報室)
ココログの負荷予測は米国でのTypePad利用状況に応じて立てていたが、「日本人は米国人よりも画像を多く投稿する傾向がある」(同)など、投稿データ量も予想を大きく上回ったもようだ。
だが、ユーザーへの料金の返金や、損害賠償請求に応じる予定はないという。「ユーザーからはさまざまな意見やお叱りの声をいただいているが、サービスを改善するのが最大のお詫びになる」としている。
よっし〜さんはニフティの対応に納得せず、料金の返金と損害賠償を求める訴訟を準備している。よっし〜さんは「勝訴しても得られる賠償金は小さいだろうが、私が勝訴することにより、他ユーザーの損害賠償請求にも応じざるを得なくなるので、訴訟する意義はあると思う」とコメントしている。
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