サムスン電子とソニーは7月14日、両社の合弁企業「S-LCD」において、第8世代のアモルファスTFT液晶ディスプレイパネルの製造ラインを共同で敷設するための本契約を締結したと発表した。
韓国 忠清南道湯井で稼働しているS-LCDの向上にガラス基板サイズ約2200×2500ミリの製造ラインを敷設するもので、2007年秋の量産稼働を目指す。生産能力は月間5万枚(ガラス基板ベース)。
現在稼働している第7世代製造ラインで製造できるガラス基板サイズは約1870×2200ミリで、これは32型で12枚、40型で6枚、46型で6枚の液晶パネルが製造できる。第8世代製造ラインでは46型で8枚、50型でも6枚の製造が可能となっている。
新ラインによって、50型以上の大型液晶テレビの生産体制を整えるとともに、第7世代ラインとあわせて生産能力の向上を図る考え。
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