セイコーエプソンが7月26日発表した2006年4〜6月期(第1四半期)の連結決算は、営業利益が70億円(前年同期は50億円の損失)だった。プリンタなど情報関連機器事業で採算性が改善した。
売上高は3220億円(前年同期比5.3%減)、経常利益は63億円(前年同期は28億円の損失)、純損益は57億円の損失(同71億円の損失)。
最終赤字に転落した前期の不振を受け、収益力の強化と効率性向上を掲げる新中期計画をスタート。情報関連機器事業では、インクジェットプリンタで収益性を重視して商品構成を見直すなどしたほか、液晶プロジェクターの増収や販管費削減で、営業益は141億円と前年同期から231.7%の大幅増になった。
通期の連結業績予想は前回から変えず、売上高が1兆5550億円、営業利益と経常利益がが400億円、純利益が140億円と最終黒字への転換を見込む。
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