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NECとパナソニックモバイルが端末開発の合弁会社を設立──N、Pブランドは存続
NECとパナソニック モバイルコミュニケーションズが、10月上旬をめどに共通プラットフォームを用いて端末を開発する合弁会社を設立する。合弁会社には両社が50%ずつ出資する。
NECと松下電器産業、パナソニック モバイルコミュニケーションズの3社は7月27日、共通プラットフォームの開発や携帯電話の商品開発を共同で行うための合弁会社を10月上旬に設立すると発表した。新会社の総出資額は1億円で、NECとパナソニック モバイルが50%ずつ出資する。
NECとパナソニック モバイルは、従来からLinux OSを採用した端末の開発で協業していたが(2001年8月21日の記事参照)、新会社では、ミドルウェアやアプリケーションソフト、ハードウェアの共通化をさらに進め、開発投資の重複を回避して効率よく端末の開発を進め、商品の差別化にリソースを集中させる。
なお新会社設立後もN、Pの各ブランドは残し、端末の商品企画、商品開発、資材調達、販売、製造に関してはそれぞれが個別に行う。
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