松井証券は7月28日、株式の夜間取引に来春をめどに参入すると発表した。約定と受け渡しが同時となる「即時決済」を導入する。
同社が開設した私設取引システム(PTS)で、同社に口座を持つ顧客がオークション方式で売買できる同社が選んだ上場銘柄を対象とし、当面は現物取引のみとする。
即時決済では、売買注文の約定と同時に代金を受け渡す。株式取引は通常、約定から受け渡しまで3営業日のタイムラグがある。即時決済を導入することで、売却後にすぐ代金を引き出せるようになり、「個人に株式投資が身近なものになる」としている。
ネット専業証券の夜間取引は、カブドットコム証券がPTSを開設して8月に始めるほか、SBIイー・トレード証券と楽天証券らが共同で準備を進めている。
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