シャープは8月1日、液晶パネル生産拠点の亀山第2工場(三重県亀山市)の稼働を月内から始めると発表した。当初は10月の予定だったが、これを前倒ししておう盛な需要に応える。
同工場は約1500億円を投じて第8世代マザーガラス(2160×2460ミリ)に対応する新鋭設備を導入し、40〜50インチクラスの大型パネルを効率よく生産できる。月1万5000枚の投入能力を持ち、第2期ラインを導入する来年3月には月3万枚に倍増する計画だ。
今月からマザーガラスの投入を順次開始。新工場産パネルを搭載するテレビは、9月から世界に向けて生産される。
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