MS、音声認識技術への対応を拡大
「Communications Server 2007」に「Speech Server 2007」が組み込まれ、音声認識に対応する。また、Vistaに搭載される「Speech Recognition」は日本語にも対応する。
米Microsoftは8月8日、ニューヨークで開催のSpeechTEK 2006カンファレンスで、同社の音声認識/出力サーバソフトの次期バージョン「Speech Server 2007」を、「Office Communications Server 2007」に組み込むと発表した。このカンファレンスでは、Windows Vistaに搭載される音声認識ソフト「Windows Speech Recognition」のデモも行われ、同社の音声認識関連技術へのさらなる対応拡大をアピールした。
Office Communications Server 2007は、リアルタイムのコミュニケーションハブ。同社ではこれを、テキスト/音声/映像を含めた「統合コミュニケーション」への鍵となるコンポーネントと位置づけている。ここに音声認識/出力機能が組み込まれることにより、ソフトウェア開発者にとっては、新しい、より強力なコミュニケーションツールの開発が可能となる。
カンファレンスでは、インスタントメッセージング(IM)の会話を、従来通りのテキスト入力と音声認識入力とで行ってみせるなど、新しいソリューションのデモが行われた。
また、Windows Vistaに搭載されるWindows Speech Recognitionのデモも行われた。このソフトは日本語を含む8言語をサポートする。
これらのソフトウェアの詳細は、同社サイト(Unified Communications Group、Speech Recognition)で確認できる。
関連記事
- MS、オフィスの電話にも進出。統合的な通信戦略を発表
MicrosoftはメールやIMなど各種の通信機能を統合する戦略の一環として、パートナーとともにOffice Communicatorソフトを搭載したIPデスクトップ電話機を提供する。 - Speech Server 2007のロードマップ披露
Microsoftは5月からSpeech Server 2007のβテストを開始し、今年後半に正式リリースする予定。 - Microsoft、Speech Server強化へUnveilの資産買収
Microsoftはコールセンター技術の開発企業Unveilの資産を買収し、その技術をSpeech Serverプラットフォームに組み込む。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.