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米Sony Pictures、「YouTube型」ビデオ共有サイトを買収
映画会社とビデオ共有サイトが組むことで、Sony Pictures映画のパロディー動画が公認されるかもしれない。
米Sony Pictures Entertainment(SPE)はユーザー投稿型ビデオ共有サイトのGrouper.comを6500万ドルで買収したと8月23日、発表した。Grouper.comは米Grouper Networksが運営する、YouTubeに似たユーザーによる動画投稿を共有するスタイルのサイト。動画はPCで視聴できるほか、PSPやiPodへのダウンロードもできる。
Grouper.comは独立系のビデオ共有サイトとしては2番目の規模だとSPEは説明。Grouper Networksの経営陣はそのまま引き継がれ、SPEと密接な活動を取っていくという。
「コンシューマーはGrouperのようなサイトで多くの時間を過ごすようになっており、世界最大のエンターテインメント制作会社の1つとして、SPEはオーディエンスがいる場所にいたいと考えている」と、SPEの会長兼CEOであるマイケル・リントン氏は述べており、投稿者の多くがVAIOやソニー製カメラを使って作品を制作していると指摘している。
Grouperの創業者でCEOのジョシュ・フェルサー氏はSPEと組むことにより、「ソニー製のデバイスと同社が著作権を持つメディアにより、コンシューマーがダイナミックでワクワクする作品を作ることができる」と、SPEの既存コンテンツを活用したユーザー作成コンテンツの可能性を示唆した。
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