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「REGZA」ブランド浸透 東芝、国内シェア15%目指す

東芝が液晶テレビ「REGZA」の年末商戦向けラインアップを発表。2月に一新した同ブランドが浸透してきており、国内市場もシェアで3位グループに入ってきた。

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 東芝は8月23日、液晶テレビ「REGZA」の年末商戦向けラインアップを発表した。今年2月に発表した同ブランドの浸透で各国市場のシェアが改善。画質を向上させた新ラインアップ投入で国内液晶テレビ市場でシェア15%を目標に掲げる。

 REGZAの新製品はフルHDの「Z2000」、HDDレコーダー内蔵の「H2000」、ベーシックモデルの「C2000」の3シリーズ計10モデル。9月中旬から10月下旬にかけて順次発売する。

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フルHD「Z2000」シリーズなどのREGZA新製品

 映像エンジン「新メタブレイン・プロ」は、人の肌や青空など、被写体の質感を高画質に再現するという。Z2000は1920×1080ピクセルのIPSパネル(32VモデルはXGA)を採用。3系統のHDMI端子の搭載やHD DVDへの最適化などが特徴だ。

 価格はオープン。実売予想価格は、Z2000の47V型(10月下旬発売)が60万円前後、H2000の42V型(同)が45万円前後、C2000の42Vv型(同)が40万円前後など。

「REGZA」ブランドが浸透

 東芝が薄型テレビの新ブランドとして「REGZA」を発表したのは今年2月。他社に比べると出遅れた格好になったが、現在のブランド認知は15%程度。同社の新倉諭常務(デジタルメディアネットワーク社テレビ事業部長)は「時間と広告の投資対効果を考えればまあまあ」とみる。

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新倉常務

 東芝は大型パネル生産能力を持っておらず、薄型テレビでは液晶に集中。国内市場では40V〜50V型でも液晶が約7割を占めるようになってきており、「液晶にフォーカスしてきたが、想定は間違っていなかった」(新倉常務)。新製品では国内向けにIPSパネルを採用するなど、パネル選定にも気を払った。

 REGZAの投入以来、各国市場で同社シェアの改善が進んでいる。公式スポンサーとなったサッカー・ワールドカップの開催国ドイツでは、従来の5%台が9%に拡大し、第3位に。新倉常務は「瞬間であっても、他の日本メーカーを抑えられたのは、ブランドの浸透に加え、商品の良さが伝わってきているからでは」と自信を見せる。

 「身から出たさびだが、これまで2けたに届かなかった」(新倉常務)という国内シェアも、W杯商戦期間の4〜7月は12%に伸び、「3位グループ」として目標の15%以上も射程圏に捉えた。世界市場全体では「6〜7%程度」のシェアを10%に引き上げるのが目標だ。

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