日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は、HDD誕生50周年にあたる9月14日、2007年上半期に1台で1Tバイトの大台を突破する大容量HDDを製品化する計画を明らかにした(関連記事参照)。
現在製品化されている最大容量のHDDと比べ2.5倍となる345Gビット/平方インチの記録密度をこのほど実証。2009年には製品化される見通しで、デスクトップPC向けの3.5インチでは2Tバイト、ノートPC用の2.5インチでは400Gバイト、モバイルノートやデジタル家電などに使われる1.8インチでは200Gバイトに相当するという。
来年上半期には、この半分程度の記録密度で済む1Tバイトの3.5インチHDDを製品化する計画だ。
日立GSTは、HDDを世界で初めて開発した米IBMのHDD部門を継承したHDDメーカー。実用化が始まった垂直磁気記録技術は今後20年は発展するとしており、「パターンドメディア」などの新技術と組み合わせていくことで、2016年には4Tビット/平方インチ・25Tバイト3.5インチHDDが登場すると予測。さらなる将来には100Tビット/平方インチ・3.5インチで650Tバイト3.5インチHDDも現れるという。
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