「テレビ」をプリンタ第3の成長軸に エプソンが対応製品
地上デジタル放送と連動して配信されるコンテンツをプリントできる「テレビプリント」対応プリンタをエプソンが製品化した。PC、デジカメに次ぐプリンタ第三の成長軸として、デジタルテレビに期待する。
セイコーエプソンは9月26日、地上デジタル放送と連動して配信されるコンテンツをプリントできる「テレビプリント」に対応するプリンタを開発・製品化したと発表した。来春以降に家電各社から登場する対応薄型テレビに接続して、各種コンテンツを印刷できる。
エプソンはテレビプリントを、PC、デジカメに次ぐ「プリンタ第三の成長軸」と位置付け、業界に先駆けて対応製品を投入し、市場開拓を図っていく。
テレビプリントでは、データ放送画面のハードコピーや、印刷専用に配信されたコンテンツをテレビのリモコン操作でプリントアウトできる。例えば、料理番組で紹介されたレシピやイベント情報などをプリントして保存したり、ネット対応テレビで表示したWeb画面やデジカメ画像を印刷するといったことが可能になる。
「テレビプリント」対応テレビはまだ発売されていないが、来年度に家電各社が共通規格で製品化する「ネットテレビ」で利用できる見込み。
エプソンが製品化した対応プリンタは、11月中旬に発売予定のインクジェット複合機最上位機種「PM-T990」(オープン価格、実売予想価格は5万円前後)。テレビプリントの業界標準仕様に対応を予定しているほか、松下電器産業の松下TV仕様に対応し、「VIERA」に接続して利用できる。
同社の遠藤鋼一インクジェットプリンタ事業部長は「テレビプリントは、PC、デジカメに接続してきた家庭用インクジェットプリンタの第三の軸。エプソンが先頭を切って開拓していく」と話し、「テレプリパ」の愛称で浸透を図っていく。
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