YouTubeが“厳しく”なっている?:News Weekly Access Top10(2006年10月1日-10月7日)
著作権を侵害していると見られる動画がYouTubeから消えるスピードが、最近早くなっている気がする。
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先週のアクセストップは、子どもが大人気分でさまざまな職業を体験できる施設「キッザニア東京」に関する記事だった。
子ども限定の施設で、参加できるのは15歳までなのだが、記者もやってみたいと思うアトラクションもたくさんあり、「自分が子どものころにこれがあったらなぁ」とちょっと残念だったくらい。人気のスポットになりそうだ。
ところでこの週末、ひさしぶりにYouTubeを巡っていたら、テレビ番組やDVDなどから切り出したと見られる映像が、以前よりも減っているなぁと感じた。人気タレントや歌手、アニメなどのコンテンツについて、テレビ各局や権利者団体などが随時削除依頼を出し、YouTubeも迅速に対応しているようだ。
YouTubeで人気ビデオを作成していたあるアメリカ人ユーザーも、「突然アカウントが削除された」と戸惑っていた。彼女は、音も映像も自作のビデオを数多く掲載していたが、日本の有名楽曲をBGMにした、権利者の著作権を侵害しているとみられるビデオもいくつか掲載していた。YouTube側は後者を見つけ、彼女のビデオすべてをアカウントごと削除したようす。YouTubeの著作権侵害に対する姿勢は、以前より厳しくなっているようだ。
今週に入って、GoogleがYouTubeを買収すると発表した。YouTubeは、インフラを支えるだけで月100万ドル単位のコストを支払っているとされ、訴訟リスクもかかえ、ビジネスモデルが確立していないため、存続を危ぐする声もあったが、Googleの資本力が支えてくれるとなると、1ユーザーとしてはひと安心だ。
Googleに買収されたYouTubeは、著作権にどう向き合っていくのだろうか。Google Videoは、ユーザーが投稿した動画は事前審査してから掲載するなど、YouTubeよりも厳しい著作権ポリシーを持っている。Googleは、買収後もGoogle VideoとYouTubeを別々に運営していくとしているが、仮に統合されるとして、どちらのポリシーに合わせていくのかは大いに気になる。
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