JCBは10月12日、CCV Holland、Gemalto、KPN、Nokia、NXP Semiconductors(旧Philips Semiconductors)、PaySquare、ViVOtechと共同で、近距離無線通信規格「Near Field Communication」(NFC)に対応した携帯決済の試験運用プロジェクト「Mobile J/Speedy」をオランダのアムステルダムで開始したと発表した。9月に行ったトライアルの成功を受け、試験運用に参加するJCBカード利用者の数を約100人に拡大している。
これらJCBカード利用者は、NXPが開発したNFCチップ、Gemaltoが開発したJCB決済アプリケーションを搭載したNokia携帯端末を使用。PaySquare加盟店で買い物をする際、CCVの決済ターミナルに接続したViVOtechの非接触NFCリーダー/ライターに携帯電話を近づけて支払いを行う。KPNはアプリケーションのインストールと携帯電話のパーソナライズ、CCVは決済処理を担当している。
試験運用初の決済は、アムステルダムのワールドトレードセンター内にある日本食レストラン「Sushi Time」で行われた。
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