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ソニーが下方修正 電池回収とPS3値下げで
リチウムイオンバッテリーパックの全世界での自主交換に関わる費用を、2006年第2四半期に約510億円引き当てるほか、PS3価格の値下げ、半導体などPS3向けデバイスの生産調整、PSPの不振などが修正の要因としている。
ソニーは10月19日、2007年3月期通期の連結業績予想を下方修正すると発表した。ノートPC向けリチウムイオンバッテリーパックの回収や、「プレイステーション3」(PS3)の値下げ、「プレイステーションポータブル」(PSP)の不振などが原因としている。
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売上高は8兆2300億円と当初予想を据え置いたが、営業利益は当初予測より62%減の500億円、税引き前利益は同53%減の700億円、純利益は同38%減の800億円に下方修正した。
リチウムイオンバッテリーパックの全世界での自主交換に関わる費用を、2006年7〜9月期(第2四半期)に約510億円引き当てるほか、PS3価格の大幅な値下げ、半導体などPS3向けデバイスの生産調整を、PSPの不振などが修正の要因としている。
同社は「エレクトロニクス事業全体としては、液晶テレビやデジタルカメラなどでヒットが続き、業績が回復している」と説明。PS3は「発売後は全世界的なプラットフォームとしての展開、拡大が期待できる。2007年度に大幅に利益改善する」としている。
2006年7〜9月期の業績は、売上高1兆8500億円、営業損失約210億円、税引き前損失約260億円、当期純利益約20億円となる見込み。
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