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PSP、今期出荷を下方修正 1200万台から900万台に
ソニーは今期のPSPの世界出荷台数見込みを、1200万台から900万台に下方修正する。PS3の値下げなどで、ゲーム事業の営業利益も大幅に下方修正する。
ソニーは10月19日、2007年3月期の「プレイステーションポータブル」(PSP)の世界出荷台数見込みを、1200万台から900万台に下方修正すると発表した。
同社は同日、同期の連結営業利益予想の下方修正を発表しており(関連記事参照)、ゲーム事業の下方修正分は600億円。内訳は、PSPなど現行プラットフォームで約300億円減、「プレイステーション3」(PS3)の値下げで約160億円減、仕様変更(下位モデルへのHDMI端子搭載)で140億円減となっている。
PSPの巻き返し策として、同社の大根田伸行CFO(最高財務責任者)は「ソフトや周辺機器をディベロップすることで、PSPの楽しみ方を増やすしかない。SCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)で対策を検討中だ」と語った。
PS3の出荷台数見込みは600万台に据え置く。青紫色レーザーダイオードの量産計画に遅れが出て欧州出荷の延期を発表しているが(関連記事参照)、「半導体はリードタイムを長めに取っているため」(大根田CFO)通期のセット出荷数には影響しない、と説明している。
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